訪問診療について
通院が困難な方へ
訪問診療は、寝たきりの高齢者の方や、お体が不自由で歯科医院への通院が困難な方を対象に、病院や施設、ご自宅へお伺いし、治療を行います。当院では必要な機材を揃えていますので歯科医院で行うほとんどの治療が可能です。また、歯の果たす役割が全身の健康状態に大きな影響をあたえます。元気に日常生活を楽しみ、口腔機能の回復を図ることにより、生き生きと毎日をすごせる患者さまが一人でも増えるよう、訪問診療に取り組んでいます。
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対象者
- 歯科医院への通院が困難な方
- 介護サービスを受けておられる方
- 認知症や寝たきりの方
※訪問診療は、歯科医師により「通院困難」と判断された方が対象です。訪問診療のご利用ができない場合でも、無料送迎を実施しておりますので、お気軽にご利用ください。
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診療エリア
- 稲沢市
- 一宮市
- 津島市
- あま市
- 岩倉市
- 愛西市
- 北名古屋市
- 名古屋市西部
※当院から半径16キロ圏内が診療範囲となります。 名古屋市、岐阜県も一部は診療可能です。
詳しくは当院へお問い合わせください。
当院の特長
往診車2台完備
長年通い続けていただいた地元の患者さまの高齢化も進み、病気などで通院が困難なになってしまう方も多くいらっしゃいます。
当院では往診の車を2台完備しています。
ポータブルレントゲン導入
訪問診療体制の充実を図るため、ポータブルレントゲンを導入しています。
高齢者歯科治療の現状
外来受診が困難な場合であっても、治療をあきらめないことが大切です。
平成21年の段階で日本の要介護認定を受けている人口は469万人です。介護保険制度が始まった平成12年時点では218万人となり、10年で2倍以上となっています。
要介護高齢者の多くは、歯科的な問題を抱えているのにもかかわらず、外来での歯科受診は70~74歳をピークにその後急速に減少する実態が問題視されています。
口腔機能の維持管理は食べるという機能ばかりではなく、認知症の予防や、QOLの向上に寄与することが明らかになっています。
訪問診療によって通院が困難な患者さまだけではなく、在宅で介護されているご家族・ヘルパーの方々、施設の担当の皆さまの労力やストレスが少しでも軽減されれば幸いです。
治療内容
嚥下訓練・摂食機能療法
加齢や疾患などにより「食べられない」「食べられない形状がある」といった方に対して、摂食機能療法を行っています。食べる機能とは、口に運んでから噛んで飲み込み、胃に運ばれるまでの一連の流れで、様々な要因でこの流れのどこかに障害が起こると、正常に食べることが難しくなります。
「食べ物をうまく飲み込めない」「食べ物・飲み物でむせる」といった嚥下機能の障害を持つ方に対しては、喉の筋肉を使えるように嚥下訓練を行います。その他、それぞれの障害に応じて、適切にサポートいたします。
嚥下内視鏡検査(VE検査)
実際に食事をしていただき、鼻から約3mmの内視鏡カメラを挿入することで、口から入った食材の状況、嚥下機能に問題がないかを確認します。この検査により、診断の精度が上がり、より適切な訓練を行うことができます。また、通常の食事の際に行うことで、日常生活に基づいた判断をすることができ、食べるときの姿勢や食べ物の形状についても嚥下内視鏡を見ながら指導が可能です。
訪問診療の流れ
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1お申し込み
まずはお電話(0587-21-6000)にてお申し込みください。
施設の方、ご家族の方でも可能です。 -
2歯科検診の実施
日程を調整させていただき、歯科医師が検診にお伺いさせていただきます。
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3結果のご案内/治療ケアの計画
診断結果をご説明させていただきます。
治療をご希望の場合は今後どのように進めていくか、治療ケアの計画をご提示させていただきます。 -
4訪問診療の開始
ご都合の良いお日にちでご予約をおとりし、診療を行います。
訪問歯科診療専門の歯を削る機械から、レントゲンまで、持ち運び可能な機材をそろえておりますので、通常の歯科医院に通院するのとほぼ同等の診療が可能です。
費用
訪問歯科診療は基本的にはすべて保険診療です。
交通費・出張費等の追加費用はありません。
初回の無料検診時に、費用の目安などもお伝えさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
ご家族・施設の方からのご相談も増えています。
まずはお気軽にお電話ください。